ワイン購入のポイント

ワイン購入のポイント

健全なワインは、透明で艶がある。

当たり前ですがワインを買う時は、管理方法をしっかり守っている店で選ぶことです。ワインの知識のある専門店は、どんなワインでも熱源や光から遠ざけて、瓶を横に寝かせてワインセラーに収納されています。店ではテイスティングができませんから、選ぶときは、まず瓶をかざして中のワインの色と艶、透明度を確かめてみましょう。健全なワインは透明で、テリがあります。さらに瓶の口金が剥がれているものやコルクが浮いて変形しているものは避けます。そしてラベルをよく調べることです。ワインの生産地、生産者、年号、その産地のワイン法に準拠しているか、ぶどう園元詰め表示があるか、信頼できそうな輸入者なのか、リーファーコンテナを使用した表示があるかなどを読み取る必要があります。

超高級なワインはワインセラーに収納しているのに、手ごろな価格のワインは立てて棚に並べているような、よく見かける店は、とてもワインの知識や愛情があるとは思えません。夏場のクーラーや冬場の効きすぎの暖房は、来店者にとってはほっとするものの、ワインに取っては過酷な環境です。さらに縦に並べられたワインは、コルクが乾燥して縮み、その隙間から外気や微生物が混入しワインを酸化したり腐敗したりするのです。ワインは高級なものでもリーズナブルなワインでも、ワイン法のある産地では法律に定められた厳格な方法で造られていますので、品質管理は同じです。特にコンビニエンス・ストアーや、スーパー・マーケットなどで、手取り早いからといって買うようなことは、残念な結果になってしまいます。また千円以下のワインはこれらコンビニやスーパーの棚で売ることが前提になっていますので、様々な防腐剤などの添加物が入っています。○○産と表示されていても日本で再加工され、ワイン法のある国ではワインとして販売することができない代物です。健康的にもおすすめできません。

日本に輸入されるワインは、10〜12週間の長い船旅をして、ヨーロッパ産のワインであれば2回赤道を通過して遥々到着するのです。ワインの品質に大きな影響を与えることは避けて通れないことから、ワインは非常に疲れているのです。リーファーコンテナの表示は安心できる材料ですが、ワイン売場で品質管理がなされていなければ意味がないのです。