スパークリングワインの飲み頃温度

スパークリングワインの飲み頃温度

テイスティングでは、15℃が望ましいとされています。(日本ソムリエ協会)

スパークリングワインは、基本的には冷やして楽しみます。きちんと冷やすと泡が抜けにくくなります。飲み慣れている方であれば、辛口タイプは少しだけ高めの温度の方がアロマを感じ楽しく感じます。甘口タイプは、低めの温度の方がすっきりとした味わいになります。

スパークリングワインには様々な種類があり、温度の違いで表情を変えます。飲み始めは8℃ぐらいからが良いと思いますが、ブラン・ド・ブランなどの白ぶどうだけで造られたシャンパーニュは、もう少し冷やした方が、美味しく感じる場合もあります。逆にピノ・ノワールを使った上質なシャンパーニュは、温度が高い方が複雑味を楽しめます。また状態の良い古いヴィンテージのミレジメ・シャンパーニュであれば、極上の白ワインのような表情を楽しむこともできます。

スパークリングワインの飲み頃温度の目安

ヴァンムスー、クレマン(瓶内2次発酵)6〜8℃
シャンパーニュ・スタンダード6〜8℃
シャンパーニュ・上級、ミレジメ8〜12℃

スパークリングワインは造りによっても楽しむ温度が違います。スパークリングワインを発砲するための製法はいくつかありますが、大きくは瓶内2次発酵方式(トラディショナル方式)とタンク内2次発酵方式(シャルマ方式)があります。本格的なスパークリングワインとしては、シャンパーニュ地方で確立された瓶内2次発酵方式で、炭酸ガスを発生させる酵母の餌となる糖分を添加するドサージュという工程の糖分添加量で、スパークリングワインの甘辛度が決まります。

スパークリングワインの甘辛度と表示(主にシャンパーニュ)

表上が辛口、表下が甘口。甘辛度順に記載。

表示名残糖分
Bru Nature
Pas Dose
Dosage Zero
3g/l未満
Extra Brut0〜6g/l
Brut12g/l以下
Extra Dry12〜17g/l
Sec17〜32g/l
Demi-Sec32〜50g/l
Doux50g/l以上

スパークリングワインの種類(主にシャンパーニュ)

ノン・ミレジメ収穫年表示なし。複数年のワインをアサンブラージュして造られたスタンダードなスパークリングワイン。
ミレジメ収穫年表示あり。良い年のぶどうのみで作られる上級スパークリングワイン。
ブラン・ド・ブラン白ぶどうだけで造られた白スパークリングワイン。
ブラン・ド・ノワール黒ぶどうだけで造られた上級の白スパークリングワイン。
ロゼ白ワインと赤ワインをブレンドしたスタンダードなロゼスパークリングワイン。セニエ方式の造られた上級のロゼスパークリングワイン。